January 2014

January 15, 2014

mixiチェック
『ホリデイ』(原題:The Holiday、2006年公開、監督:ナンシー・マイヤーズ、アメリカ映画)
『恋愛適齢期』の監督による、休暇中にお互いの家を交換する「ホーム・エクスチェンジ」を題材にしたロマンティック・コメディ。

 キャメロン・ディアス扮するアマンダがベンツのハイヤーでレンタルすることになったケイト・ウィンスレット扮するアイリスの家に向かう途中、恐らく英国サリー州の田舎町(マーケットプレイス)では不思議と懐かしさを憶えるノスタルジックな情景が映し出される。なんだかイイ感じだよねぇ〜! 
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 今回メインであるアイリスの家は広大な田園風景の中(周りは牧場?)にひっそりと建つメルヘンチックな戸建てだ。

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 外壁にはコッツウォルズストーンが構造壁として積まれ、屋根材も色からしてたぶん同じ石種のスレートかな?
 200年近い歴史を感じさせる家だね。
 いつもアメリカの建築様式について解説しているんだけど、ココはイギリスだからどーすっかなぁ〜?って考えたんだけど・・・
 まあ、アメリカの建築も特にニューイングランドと呼ばれる東の方は、もともとイギリスの植民地(コロニアル)だったわけだし・・・・・
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 ついでに「コロニアル」ってさ、なんか日本だと「屋根?」という想像しか出来ないと思うんだけど、間違ってるよねー。ある屋根材メーカーさんが石綿スレートの商品名にして、それが爆発的に普及しちゃったんだ。
 だから石綿スレート屋根材の総称として広く使われるようになっちゃんだろね。なんでこんな名前を付けちゃっただろ?いい加減極まりないっ!(怒)商品名はちゃんと意味を知った上で付けましょうねぇ〜っ!

 といつものように脱線経路を戻してぇ・・・・・
 アメリカの様式にはめると、ニューイングランドコロニアル様式ケープコッドタイプの本家本元と言っていいスタイルだと思う。

 ケープコッドタイプはイギリスからの移民が自由を求めて最初にニューイングランドのケープコッド(コッド岬)に上陸した。自由にも色々あって、北部には主として信教の自由を求めて渡米した清教徒(ピューリタン)達が多く入植してきた。そこで建築された住まいのデザインは切り妻屋根のシンメトリーデザインが多かったという 。
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 室内もこじんまりした田舎のコテージで、内壁も石材がそのままむき出しになっていて、室内で防寒着を纏い、暖房は暖炉のみのといったシーンから、断熱材などを入れる概念が生まれる前の建築物ということがうかがえる。LIV2LIV1
 
 必要最低限の設備だが、カントリー的なフィーリングがこれはこれでイイのではないかな。 
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ホリデイ The Holiday その2 L.A.の豪邸編へ・・・・つづく

 

(21:12)